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慈恵医大附属柏病院 脳神経内科です。
柏病院脳神経内科 診療部長の谷口と申します。この度は医局のHPが更新されたとのことで、私たちの施設の紹介をするように井口教授から仰せつかりました.そんなに自慢できるポイントもないのですが、せっかくの機会ですのでアピールさせて頂きましょう。
中枢神経疾患から末梢神経・筋疾患まで.脳血管障害から神経変性疾患まで.当科のモットーは東葛北部地域唯一の大学病院として「何でも診る」ことです。もちろん希少疾患や難治性疾患で対応が難しいこともありますが、可能な限り対応させて頂いております。
脳神経内科の領域はもともと広いですが、最近は医学の進歩により診断方法や治療法が多種多様化しています。よって一つの施設ですべての疾患に対応することは難しいのが現状です。そのような中で私たちは他施設と連携することで対応しております。神経電気生理検査は自分たちでも施行していますが、難しい症例は帝京大学と杏林大学から来ていただいている臨床神経生理学会専門医に検査をお願いしています。末梢神経や筋肉の生検は自分たちで施行しますが、病理学的検索は専門の施設にお願いしています。高次脳機能障害も専門性が高い分野であり、困る症例があります。そのようなときは月に2回きて頂いている非常勤のスペシャリストに相談できるよう体制になっています。
嚥下障害は誤嚥性肺炎や窒息につながるので、多くの神経疾患の予後に関わります。嚥下障害の診断や治療は耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、歯科にお願いしている施設が多いと思いますが、私たちは自分たちで嚥下造影検査や嚥下内視鏡検査を施行することで対応しています。特に診断の分野では高い評価を得ております。
最近、虚血性心疾患と同様に超急性期脳梗塞の一部でもカテーテル治療が施行されるようになりました。当科には脳神経血管内治療学会の専門医が在籍しており、脳神経外科と協力して超急性期脳梗塞の血行再建治療を施行しています。症例数は徐々に増えており、2019年度は血栓回収療法が16件でした。
以上、簡単ですが柏病院脳神経内科の特徴を説明させて頂きました。興味を持たれた学生さんや研修医の方がいらしたら気軽にお声がけください。扉は開かれていますよ!
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