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第三病院をご紹介します。1950年に「第三病院」として開院し、1952年に「東京慈恵会医科大学附属東京病院分院第三病院」に改称し、1986年に現在の名称である「東京慈恵会医科大学附属第三病院」に改称しました。病床数581床、23の診療科および11の中央診療部門を有し、年間約5,000件を数える手術件数、高次元医用画像工学研究所と連携するハイテクナビゲーション手術室も備えた大学附属病院として、調布市、狛江市、世田谷区、多摩地域を中心とした地域基幹病院の責務を担っています。
施設としての第三病院の特徴として、リハビリテーション施設の充実(神経難病や脳血管障害による高次機能障害等を包括的に診れる)、本学精神医学講座初代教授である森田正馬先生が創始した精神療法「森田療法センター(1D病棟として稼働)」、2011年にリニューアルされた結核専門病棟があります。
第三病院脳神経内科の入院ベッド数は約20床。この地域の総合病院という性格上、小児から高齢者まで幅広い年齢層を対象としています。そのため、小児神経疾患、神経免疫性疾患、脳血管障害、パーキンソン病を始めとする神経変性疾患、認知症疾患、神経筋疾患等多岐にわたる疾患を診ています。
第三病院が立地する場所(東京都狛江市和泉本町:最寄り駅は京王線国領駅)は、医学部医学科1,2年生(昔、この学年を「予科」と呼んでいました。)が主に通う校舎が併設されています。1960年にこの校舎で予科(のちの進学過程)が開咬しているので開院から10年後の時期です。この予科校舎を校舎だけでなく、学生が運動できるようにプール(屋内)や体育館までも含め充実化したのが東京慈恵会医科大学第6代学長である樋口一成先生です。体育館は「樋口体育館」として今でも多くの学生が利用し、クラブ活動において優秀な成績を収めています。
さて、ここ第三病院にきたら必ずや寄ってほしい場所があります。それは、「ベラ」という学生食堂です。学生食堂と銘打ってはいますが、職員であれば利用できます。この「ベラ」の料理長である前田さんの腕は天下一品です。我々卒業生、在学生は皆、前田さんが作ったものを食べ育ちました。育ての父です。是非、一度ご訪問ください。
第三病院の内科は総合医局という形式をとっています。全内科がひとつの建物に入っており、必然的に内科間の横のつながりは強く、日々困った症例等を気軽に話し合える環境になっています。レジデントも同様にお互いに切磋琢磨し、各ローテート期間を充実した研修生活を送っています。自然に恵まれた環境下、広い敷地でリアルな神経学を学んでみませんか?やる気のある皆さんのご参加を待っています。