Blog/ブログ

Blog/ブログ

HOME > ブログ一覧 >

10月の論文紹介まとめ

  • 研 究

医局SNSでは適宜論文紹介を行っております。紹介する論文は、新しい論文で医局員がオモシロイと思ったものです。

10月に紹介された論文を、コメント共に紹介します。
ご興味ある方はぜひご一読ください。

glycoprotein (GP) IIb/IIIa 受容体 阻害薬の機械的血栓回収術(MT)前投与は転帰に影響を与えない様です。
MT対象になる症例の多くは心原性脳塞栓症と予想できます。抗血小板薬を投与しても臨床的意味は乏しい印象がありますね。術後の血管内皮障害による血栓性再閉塞予防を期待した?再開通率が併用、MT単独群で90%、かなり上手な術者が実施した様子、その効果は薄れたのかもしれません。

※詳細は以下の画像をクリックしてご覧ください。

SVDの長期画像フォロアップの研究です。年齢とベースラインの深部白質病変が、深部白質病変の進行と強い関連があるようです。若いうちにMRI画像でスクリーニングし動脈硬化のリスクコントロール(主に降圧)を強化することで白質病変の進行を遅らせることができるかもしれませんね。

※詳細は以下の画像をクリックしてご覧ください。

基底核・半卵円中心に多数の血管周囲空拡大を認める例では、認知機能低下が進行しやすいことが報告されています。様々な疾患の患者さんで評価が望まれますね。

※詳細は以下の画像をクリックしてご覧ください。

遠隔虚血コンデイショニング、簡単に説明すると急性期脳梗塞で血圧計を四肢に装着して200mmHgの圧を間歇的に負荷するのです。これだけで、3ヶ月後の転帰が改善するなら、コストパフォーマンス良いですね。もちろんPADがないこと、疼痛が伴うので(やってみてください)ちょっとだけ我慢が必要です。女子医大が主導している国内臨床研究には、慈恵脳神経内科も絶賛参加中です。

※詳細は以下の画像をクリックしてご覧ください。

韓国からの報告です。多発性硬化症、視神経脊髄炎の患者では将来的なパーキンソン病発病リスクが高まることが報告されています。日本の患者さんにも当てはまれば、多発性硬化症、視神経脊髄炎患者さんの長期的な経過観察が必要不可欠になりますね。

※詳細は以下の画像をクリックしてご覧ください。

一覧はこちら
最上部へ
東京慈恵会医科大学 内科学講座 脳神経内科

〒105-8461 東京都港区西新橋3-25-8