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1月の論文紹介まとめ

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医局SNSでは適宜論文紹介を行っております。紹介する論文は、新しい論文で医局員がオモシロイと思ったものです。

1月に紹介された論文を、コメント共に紹介します。
ご興味ある方はぜひご一読ください。

ICM (insertable cardiac monitor;植え込み型心電計)を用いて心房細動を検索中。かたや通常診療で心房細動を検索。ICMを入れた場合には、脳梗塞再発は軽症で済む(心房細動がみつかるから心原性脳塞栓症は少ないから軽症)という仮説はなりたたないようです。結局その母集団がどのような脳梗塞を発症しやすいか、という特徴に依存するからです。ESUS研究がうまく行かなかったように、実臨床は不確定な要素を多く含みます。だから挑戦し甲斐があるのですね!このグラフを見る限り、最後の頂きは「small vessel disease」。慈恵脳神経内科の重要なテーマの1つです。

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血中の炎症誘発性サイトカイン量増加は黒質ドパミンニューロンからのドパミン放出を抑制しますが、感染症がα-synucleinopathiesの発症の誘因となりうるか?検討されています。結果は、先行する感染症罹患はα-synucleinopathies発症の誘因とならない、と報告されています。

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若年者(55歳未満)の脳梗塞・TIAの発症率は年々増加傾向にあります。中高年者は低下傾向にあります。若年者の発症には動脈硬化リスクが強く関連しています。若年者は脳卒中の怖さを知らず、中高年者はよく理解している?学校教育を含めた若年者に対する啓発・予防が重要と認識しました。

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唾液中のα-synucleinオリゴマー、MAP-LC3βが高い感度・特異度を有しており、パーキンソン病診断に有用であることが示されています。非侵襲的な診断方法として確立されると素晴らしいですね。

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超急性期脳梗塞で、アルテプラーゼ静注療法をスキップして機械的血栓回収療法を行える施設では、スキップもよいかもしれません(が治療開始までの遅滞がないことが前提ですね)。

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東京慈恵会医科大学 内科学講座 脳神経内科

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