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9月の論文紹介まとめ

  • 研 究

医局SNSでは適宜論文紹介を行っております。紹介する論文は、新しい論文で医局員がオモシロイと思ったものです。
9月に紹介された論文を、コメント共に紹介します。
ご興味ある方はぜひご一読ください。

パーキンソン病の確定診断のためには脳内の異常αシヌクレイン沈着を見つける必要がありますが、生前の脳生検は困難です。そのため、生前にαシヌクレインを検出できる他の方法が模索されています。
異常αシヌクレイン沈着を起こす病気であるパーキンソン病と多系統萎縮症と特発性レム睡眠期行動異常症の患者を対象に、口腔粘膜内のαシヌクレイン沈着で診断ができるか研究が行われました。パーキンソン病と健常人における口腔粘膜内異常αシヌクレインの診断能は感度67%、得意度90%でした。
今後もより侵襲性が低く診断能の高い検査方法が望まれます。Zheng, Y., Yu, Z., Cai, H., Kou, W., Yang, C., Li, S., Zhang, N. and Feng, T. (2024), Detection of α-Synuclein in Oral Mucosa by Seed Amplification Assay in Synucleinopathies and Isolated REM Sleep Behavior Disorder. Mov Disord, 39: 1300-1309. https://doi.org/10.1002/mds.29828

※詳細は以下のリンク先をクリックしてご覧ください。

https://doi.org/10.1002/mds.29828

『MOGADは長期間観察すると50%再発ではなく、ほぼ全例再発!?』
Messias K, Moreto R, Cruz CA, Ronchi NR, Santos ACD, Messias A, Marques VD. Clinical spectrum of myelin oligodendrocyte glycoprotein antibody-associated disease in Brazil: a single-center experience. Arq Neuropsiquiatr. 2023 Nov;81(11):980-988.

※詳細は以下のリンク先をクリックしてご覧ください。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10689103/

発症90日以内の症候性頭蓋内動脈狭窄(70%以上)は、内科治療に加えてバルーン拡張術を検討した方が良いかもしれない?
Sun X, Deng Y, Zhang Y, et al. Balloon Angioplasty vs Medical Management for Intracranial Artery Stenosis: The BASIS Randomized Clinical Trial. JAMA. 2024;332(13):1059–1069.

※詳細は以下のリンク先をクリックしてご覧ください。

https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/2823274

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東京慈恵会医科大学 内科学講座 脳神経内科

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