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他大学の基礎医学研究室で末梢神経の興奮性についての研究を行ったのち、4月より葛飾医療センターに配属になりました.約5年ぶりの臨床の現場は戸惑うことばかりですが、同僚たち、そして部長から学べることはとても多く、頼りになる秘書さんに見守られる恵まれた環境に日々感謝しています。
はじめまして、脳神経内科9年目の向井泰司です。私は慈恵以外の病院で初期研修を行い、その後当院脳神経内科レジデントとして研修後、スタッフとして勤務しています。
脳神経内科が担当する疾患は多岐にわたり、脳血管障害・中枢神経系の脱髄疾患・末梢神経障害・筋疾患など、それぞれ全く性格の異なっており、これに加え、診断のみの関与を加えると全身性エリテマトーデスやベーチェット病などの膠原病や神経浸潤を伴う血液腫瘍などの他の内科領域、手根管症候群や腰部脊柱管狭窄症といった整形疾患、脳腫瘍などの脳外科疾患なども担当することがあります。
このように担当する領域が非常に広く、敷居が高い印象もなくはない当科ですが、私は当初脳神経内科になることを強く希望したわけではなく、そもそも脳神経内科を初期研修せず結構気軽に入局しています。筆者はそういう人間ですので、脳神経内科医選択にあたり既に崇高な志をお持ちの方はこのブロクは特に読まなくてよいかと存じます。
当科のなかでも附属病院と葛飾、柏、第三病院にそれぞれ得意分野があり、それぞれを回ることで色んな考え方や技術を得られ、何よりどこにおいても熱心な指導が得られます。
自分が今のところ得意としているのは疾患でいえば筋疾患、技術でいえば電気生理検査や嚥下機能評価です。葛飾医療センターでは神経変性疾患の診断を武器としており、今回新たに技術習得のため2020年4月から異動しています。それまであまり専攻しなかった部分で、また一つ武器を増やすことができます (予定)。
神経疾患がどうとかは他の先生が十分いいことを言うと思うので細かいことを自分は言いませんが、とにかく次から次に新しい疾患や事象に触れられるので、飽きは来ないです。あと頭を使う科という印象かもしれませんが、患者を実際に診療した数で臨床力が決まる科だと思いますので、意外と体を動かしているだけで力がつく面もあり、教科書しか読んでいないような人を打ち負かせられることもある科だと思います。
まとめますと、脳神経内科はおすすめということです。
診療の見学に来れば大体のことはわかると思います。まずはお気軽に遊びにきてください。