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12月の論文紹介まとめ

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医局SNSでは適宜論文紹介を行っております。紹介する論文は、新しい論文で医局員がオモシロイと思ったものです。

12月に紹介された論文を、コメント共に紹介します。
ご興味ある方はぜひご一読ください。

発症4.5時間以内の超急性期脳梗塞に対するIV rt-PA+MTは、MT単独例と比較し特にアジア人で良好な転帰例が多かったです(図B)。全症例の解析では、症候性頭蓋内出血、死亡例は両群で差がなく、MT単独の非劣勢は証明できませんでした。IV rt-PAを飛ばして、直接MTに行ってよいか?メタ解析の結果を待ちたいですね。

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神経疾患における「Hot cross bun sign」を呈する疾患がまとめられています。MSA-Cに特異的な信号変化ではないことがよくわかりますね。

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実臨床でIV rt-PA+MT、MT単独例の転帰を比較すると?発症6時間以内にEVTを開始できた症例のみを対象とした場合です。そもそも4.5時間を超えてくるとIV rt-PAの適応から外れます。ですからそのような症例は、刻一刻とpenumbraがcore化する危険性が上昇することでしょう。たとえ4.5時間以内であってもIV rt-PAの禁忌がありdirect MTを選択した症例もあります。そのような臨床での実践を踏まえて、IV rt-PA+MTは、たしかに出血性硬塞発症率は増加するが転帰はよかったとの事。そもそもIV rt−PAが実施できない状態、をよく把握した上でdirect MTを慎重(かつ大胆)に行うことが重要ですね。

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PD患者では、血漿中の「炎症誘発性サイトカイン量」が多い患者では運動症状の進行が早く、認知機能も早期から低下していく事が報告されています。免疫システムの変化と疾患の進行を考える上で興味深いですね。

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東京慈恵会医科大学 内科学講座 脳神経内科

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