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8月の論文紹介まとめ

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医局SNSでは適宜論文紹介を行っております。紹介する論文は、新しい論文で医局員がオモシロイと思ったものです。
8月に紹介された論文を、コメント共に紹介します。
ご興味ある方はぜひご一読ください。

IV rt-PA実施後に転院搬送しMT。未実施で搬送しEVT単独に比較して転帰は良好のようです。しかし抄録の結論には注意が必要です。Adjusted probability odds ratioでの比較が正しいはずです。図Bでは微妙です。ダイレクトにPSCコア施設へ来院した場合とは状況が異なる、すなわち再開通まで時間を要する症例群にはさらなる検証が必要です。

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難聴と認知機能低下との関連について報告です。若年者の難聴はアミロイド病理の増加と関連し、言語機能低下に影響。一方で高齢者の難聴はアミロイド病理とは関連せず、記憶力低下・言語機能低下に影響することが報告されています。

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病院前脳卒中救護における、telestroke有効性の検証です。血栓回収療法が広く実施されるようになり、治療対象となる患者さんを一人でも多く対応可能な病院に収容するためにはどうすればよいか?救急隊が少しだけ複雑な病院前脳卒中スケールで評価するより、遠隔videoカメラで脳神経内科医が神経所見を確認するほうが、好ましいです。診るにまさる診察なし。

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統合解析の結果からは、IV rt-PA後にMTを実施するか、MTを直接実施するか、で転帰にほとんど差がないようです。症候性脳内出血の発症率にも差がありません。IV rt-PA後MTのほうが若干早期再開通率が高いようですが、それも微妙です。薬の進歩(rt-PAは30年前の薬です!)に比較しデバイスの進歩(毎年?改良されたデバイスが登場する勢いです!)は早い印象があるので、今後はMTのみが優位になるかもしれません。

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東京慈恵会医科大学 内科学講座 脳神経内科

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